2011年12月13日火曜日

祐天寺

目黒税務署近くにある祐天寺をのぞいてみました。

賽銭箱がユニークですね。纏(まとい)の頭の部分がずらりと並んでいて、現代的なグラフィックです。纏は江戸時代の火消しの際に用いられましたが、これだけ種類があるということはさぞかし火事も多かったのだろうと思います。火事と喧嘩は江戸の華、といいますが、世界的にも類がないほど火事が多かったとのこと。


纏を持って街を練り歩く姿は一種の祭りにも似たものだったのでしょう。復興のため多くの需要が生まれた事実もあると思います。しかし、その文化、考え方が日本の住宅を短命にしている事実もあるのではないか、と思うと複雑ですね。


本堂のようす。

   

大慈悲、の文字が輝いています。  

  
しかし各所に使われた彫刻や手摺などのディティールをみると、かなりの完成度と力の入れ用が感じられます。はたして現代建築はこれに比肩しうる成果を残せるでしょうか?