2011年12月9日金曜日

植物の省エネ

いつもの緑道の脇がイチョウの落ち葉で敷きつめられていました。落葉樹は日照が減り、光合成から得られるエネルギーが葉を維持するためのエネルギーを下回った時に、省エネのため葉を落とします。その際に赤や黄色に紅葉する理由としては諸説あるのですが、葉に残った栄養素が多いほど赤くなり、無駄な栄養素を残さずに落としたものは黄色くなるようです。そのため、たとえばイチョウのように黄色く紅葉する樹種ほど古代から厳しい気候を耐え抜いて生き残っているという話があります。


効率よくエネルギーを作るのではなく、無駄なエネルギーを使わない省エネですね。落葉樹が葉を落とした後には地上の微生物に太陽のエネルギーが与えられ、葉を分解して肥料となって循環していくのでしょう。風力発電にしても地熱発電にしても、もちろん太陽光発電にしても、人間もこの地球のエネルギー循環の中で他の生物と共に生きているという事実を忘れないようにしたいものです。