2012年4月21日土曜日

東海大学 湘南キャンパス

今週で2回目の授業ですが、平塚市にある東海大学へ。湘南キャンパスとよばれる、東海大のメインキャンパスです。
     


















    
近代建築の巨匠、山田守のキャンパス計画の中で、同じく山田守の設計による建築群が並びます。東海大学の設立にも尽力した建築家です。資金がなかった大学のために無償で設計したと伝えられています。
   
      
        
        












          
初めの写真が1号館で、上の写真はその屋上からキャンパスを見下ろしたところです。きれいに軸線を通し、広大な敷地ながらも分かりやすいキャンパス計画になっています。その軸線上に1号館を置き、その手前の広場のところで道路をY字型に両脇に分けているのが見てとれます。これが分かりやすいながらも単調さを避けるポイントになっています。          
          
        
         
        

左ウイングの方向を見ると、個性的な2号館、3号館、4号館が立ち並んでいるのが見えます。
         
        
        


ちなみに屋上にはこのようなスロープを延々と登っていきます。塔屋までスロープは続き、その中心には部室が入っています。
          
           
            
        
          

これが1号館。ダイナミックな造形です。Y字型の平面をしています。
       
         
           
          
             
  
そして2号館。大小2つのホールが向かい合って2枚貝を想起させるような形になっています。
       
        
        
          
       
そして3号館。スロープが多用されています。明治大学は同じ分離派の堀口捨巳の設計によりますが、同じくスロープが多用されているのが興味深いですね。しかし、明治大学は元々のキャンパス計画をあまり尊重しない新しい校舎が林立しているため、全体の統一感はなくなってしまいました。そういった点で、山田守の東海大キャンパスはさまざまな造形の校舎が並びつつも、統一感がみられるところが特徴です。
          
            
        
          
           


3号館見上げ。 
     
       
       
        

4号館。
        
       
         
         

4号館見上げ。
        
       
         
          
          
     
4号館近景。
      
         
        
        
     
グラウンドと研究室棟を分ける木立。ここはそれほど大きな道ではないのですが、それでも軸線をきれいに通しています。また狭い道幅に、20mくらいでしょうか?かなり高い街路樹が植えてあることで境界が引き立っています。
         
グラウンドを挟んで向かい側にある研究室棟群は一転して統一感のある校舎になっていて、その対比が面白いです。こちらはまた紹介したいと思います。
             
       
        
      

2012年4月18日水曜日

多摩美術大学

今年度より、多摩美術大学の芸術学科で講師をすることになりました。空間構成計画という授業を担当します。



今まで建築学科のみならず、情報環境学科などいろいろな学科で教えてきていますが、芸術系の大学や学科は初めてなので、なかなか新鮮です。





そして広いキャンパス内には、伊東豊雄さんの設計による建築界ではとても有名な図書館もあります。余裕をもって建物が配置されているのもよいですね。





内部はこのような状態です。写真はエントランスにある、ギャラリーやレクチャーなどに使うオープンスペースです。床が周囲の地形にあわせて傾斜しています。全体的にこのようなアーチ状の壁が連続して出来ていて、この洞窟のような中を自由に彷徨いながら本を読めるという図書館です。



     

     
そして学内には芸大らしくこのような彫刻がいたるところにあります。この環境がなかなか素敵です。
     
     

     
     
 そして学内ではメディアの歴史についての展示や、
     
     

     

     
学生の作品が展示されていたりします。
自分が通っていた理工学部とは雰囲気が大分違います。自由や個性が尊重されているといった雰囲気があり、気持ちがよいですね。

     

2012年4月10日火曜日

Hibusuma(ヒブスマ)

都立大解体現場視察の後、駅の近くにある南翔小龍包「Hibusuma(ヒブスマ)」へ。


         


   

小龍包がおすすめの上海系中華料理のお店なのですが、アンティークの家具やグリーンが美しい、どこの国風ともいえず良い雰囲気の、落ちついたお店です。        

     


             
           







中国より専門の料理人を招いて作っているとのことで、キッチン内の様子がガラス越しに伺えます。

ランチからメニューも豊富です。



今日は小龍包とおこわで出来た焼売のセットを注文。







まずはジャスミンティーをいただきました。






      
そして食事。スープやサラダも付いています。もともと小龍包は好きな料理ですが、いままでにない美味しさ。黒酢を付け、生姜のみじん切りを添えていただきます。余計なものを加えていない、とてもやさしい味です。








そして最後にデザートで、愛玉子と呼ばれる台湾のゼリーがついています。

ナズナのワンタンや黒胡椒の炒飯もおすすめとのことで、また現場の帰りに寄りたいと思います。料理、お店の雰囲気共に素晴らしく、おすすめです。都立大近辺に来た方はもちろん、遠くからでも食べにいく価値のある名店です。

(場所はこちら。都立大駅北側、八雲中央図書館の近くです。)        

           
               
   
         




解体現場

リノベーションを計画している、都立大マンションの既存内装解体工事がはじまりました。





        
               

構造体のコンクリートが現れてきています。梁はそのまま露出する予定なのですが、その他にも既存をうまく使えるところがないか?など確認しました。       













             
           
             
                    
                       
天井裏の通常見えないところもきれいにコンクリートが打ってあります。鹿島建設の施工とのことですが、なかなか丁寧な仕事です。






残せるものは残しつつ、またこの先の年月を生き続けるために新たな命を吹き込んでいきたいと思います。          







2012年4月6日金曜日

グリーンランドの街、ヌーク

「戸田邸」をイギリスの雑誌、"Architectural Review" に掲載して頂きました。
    


















数件しか紹介されない中、選んでいただいたのはありがたいことです。Robさんとのスカイプインタビューを経て記事を書いて頂きました。    
     
     
    
その記事の中で、グリーンランドのヌーク(Nuuk)という街が興味深かったので紹介します。
          

このような美しい街です。
現在でもこのようなカラフルなファサードを持つようなのですが、元々は実用的な目的で彩色されていたということで、漁師が遠くからでも建物の機能が分かるようにするためだったとのこと。教会や学校は赤に、病院は黄色に、役所の建物は青に、という目印でした。その後、第二次世界大戦時には新たな意味が加わり、同胞の航空機の目印とする為に使われたそうです。
  
寒い土地は得意ではないのですが、一度行ってみたいものです。
      
       
       
      
    

2012年4月3日火曜日

東海大学卒業設計展のお知らせ

お知らせです。

4月8日(日)に横浜象の鼻テラスで開催される、東海大学卒業設計展関連の座談会に出演します。

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座談会 ”今の豊かさ”

震災の経験を経て、卒業設計に対する考え方も見直す時であるかもしれません。建築や都市の専門家の方々をゲストに迎え、「いまの豊かさ」とは何かを問いかけます。
 
ゲスト   :佐々木龍郎(建築家/佐々木設計事務所 代表)
      :岡田公彦 (建築家/岡田公彦建築設計事務所 代表)
      :稲坂晃義 (東京理科大学助教/2002年卒業生)
      :齋藤 敦 (足立区都市建設部/2003年卒業生)
モデレーター:吉松秀樹   (東海大学教授/アーキプロ)

日時: 4月8日(日)17:00〜19:00
    (卒業設計展は8日〜10日)

場所: 横浜/象の鼻テラス

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詳しくはリンクにて。
東海大学建築学科は教師陣、学生共に熱心に見受けられますので、卒業設計を見れることを楽しみにしています。
      
       
        
       

2012年3月30日金曜日

伊豆へ

伊豆下田に出張へ。その帰りに伊豆急行線「伊豆熱川」駅にあるバナナワニ園に寄ってきました。バナナワニ園といってもバナナとワニのみを飼育している訳ではなく、基本的には植物園です。(バナナとワニも飼育していますが)
       
        


















例えばこのようなスイレンの温室があったり、(池面のマスひとつひとつに違った種類のスイレンが育っています)
   
    
     
       
   
    
    
ヒスイカズラという宝石の翡翠のような珍しい色の花を咲かせるマメ科の植物が植えられていたりします。
     
       
      
    
    
        
       
基本的には、変わった色や形状をした花々はおそらくどれも受粉してもらう昆虫などの目に留まりやすいようにする、という同じ目的のために進化してきていると思うのですが、ヒスイカズラは自生地ではコウモリが受粉の媒介となっているといいます。コウモリは色を感知できないでしょうから、ヒスイカズラの花の翡翠色は葉の緑に似せることで、日中他の生物に見つからないようにするための知恵なのかもしれません。
   
    
        
          
      
      
               

シダ植物でしょうか。葉の裏に胞子が点々と付いています。
       
      
          
    
   
         
         

中には帯状に胞子が付いているものも。
          
       
        
      
     
    
          

枝垂れ系のブーゲンビリア。
        
          
         
      
     
            
           

そして最後にワニ。
時間がなく急ぎ足で廻りましたが、熱帯性植物好きな人には興味深い場所なのではないかと思います。
            
          
        

2012年3月27日火曜日

FRAME

「戸田邸」がオランダの雑誌「FRAME」に掲載されました。




















表紙は前職の西沢立衛建築設計事務所による、軽井沢の美術館です。
   
    
   
    


このページで内容がのぞけます。
なかなか充実した雑誌で、日本でも人気がある洋誌ですね。





2012年3月25日日曜日

空の奥行き

今日は大学時代の同級生でもあり、友人でもある寳神くんのオープンハウスへ。

とても彼らしい、心地よい住宅でした。まだ発表されていないので写真掲載は控えますが、いずれいろいろなメディアで目にすることでしょう。
      



帰りに見上げた空が印象的でした。このような複雑で奥深い表情をもつ建築や仕上が出来ないか?と考えます。左下に写っているのは大橋ジャンクションです。屋上は回遊式庭園になるらしく、公開されるのを楽しみにしています。
    
      
      
 

2012年3月11日日曜日

朝倉家住宅

事務所からほど近い場所にあるのですが、「旧朝倉家住宅」という大正時代の和風建築が数年前から一般公開されまして、前を通りかかったので立寄ってみました。夕方だったので思うように写真が撮れず、断片的ですが紹介します。
    
朝倉家はもともと代官山の大地主で、建築家の槇文彦と共にヒルサイドテラスをつくるなど、まちづくりにも貢献した方です。現在は朝倉不動産として、一帯を管理しています。 あの一帯の、都心では得難い低層で良好な環境は朝倉家の存在によって生まれたといってもよいでしょう。



いきなりですが、住宅の中で最も長い廊下。30m以上ありそうです。台所や女中部屋などの裏方の部屋を貫く動線なのですが、なかなか美しいです。






「杉の間」と呼ばれる、すべての杉を板目で使うというマニアックな部屋。座ったときの目線の位置でぐるりとガラスをまわしています。







表にあたる、縁側的廊下はこのようなかんじです。

     

      



庭は傾斜を生かした回遊庭園になっています。      









大広間の襖絵。具象的でありながら平面的でグラフィカルでもあり、現代的な様相もみせていてそのバランスが美しいです。20世紀の欧米の建築家が、近代化にあたり日本の美術や建築を参照したというのもうなずけます。






    
同じく広間の床の間のようす。
     






    
洗面所の窓。陰翳礼讃ですね。
    






 和室のなんともいえない高さ(140cmくらいでしょうか)の入口から廊下を見る。日本の建築はスケール感が面白いです。現代建築でもその感覚は生かされているような気がします。






内部は公開されていなかったのですが、土蔵です。外壁についている鉤状のフックには、火事の際に濡らした藁をひっかけたといいます。

なかなかおすすめな場所です!