2012年6月29日金曜日

チッピング・カムデン

イギリスより帰ってきました。
初めにイングランド西部のコッツウォルズ地方と呼ばれる丘陵地域近辺をまわり、その後ロンドン市街を廻りながらレクチャーと授賞式に出席しました。何回かに分けて旅の様子をお伝えしたいと思います。



                      


















                       
                  
                       
                  


12時間のフライトを経て、         
                     




ヒースロー国際空港に到着。


                       
                  












        
                
                       
                  

これに乗っていた訳ではないのですが、American Airlines の機体がなかなかかわいいです。シルバーのボディが空を映し出しています。










          
          
            

                       
                  
              
まずは Chipping Campden チッピング・カムデン という石造りの建物が立ち並ぶ街へ。チッピング・カムデンは12世紀の初めに街造りが始まった、コッツウォルズ地方でも最も古い町とのことです。Chippingは市場、Campdenは野原のある渓谷を意味しています。







            
今回、まずは現代の建築が立ち並ぶ地域よりも石造りの古い建物に宿泊、体験することにしました。海外の出版社の方などから自分の建築も含め、よく日本の開放的なつくりの建物についての理解が難しいようで説明を求められるのですが、おそらく伝統的な建築物の違いに由来するものと思われ、木軸組造(木柱と梁の軽くて開放的な造り)と積石造(石やレンガを積んで作るため、壁が厚く窓が大きくとれない)の文化の違いを体感したいという気持ちもありました。
              
                       
                  






チッピング・カムデンを含め、この地方は多くの建物(住宅含め)が17世紀、18世紀に建てられたもので、中には600年前のものもあるといいます。また、多くがこの地方で採れる石灰岩(ライムストーン)を使っているため、統一感のある街並が形成されています。屋根は上の写真のように茅葺きの建物や、石貼りの建物があります。

           
                       
                  

街の中心部に建っているマーケットホール Market Hall (1627)。


       
かって羊毛業が栄えた時代にはここで取引が行われたといいます。


                       
                  




                       
                  
床と壁は積石造ですが、屋根は木造です。その上にスレート石の瓦が載せられています。地震と雨の多い日本から見ると非常に危なそうな納まりですが、これが四百年地近く残っているというのは非常に地域差を感じます。        

           

                       
                  

倉庫でしょうか。とても素朴な造りで、現代的な印象も受けます。




                       
                  

この地方に多い石積壁のデティール。
多くの壁がモルタル等の接着材を使わず、積んであるだけのようです。地震が全くないのでしょう。日本だったら近寄りたくない壁です。         




















                       
                  
                       
                  
あとは時折見かける木造の塀。自然な木の断面形状を生かした美しい納まりです。






                       
                  
葺き替え中の茅葺き屋根。軒先をそろえてカットして終了ですね。前髪を揃える前の髪型のようにも見えます。       


続きます。


                       
                  


2012年6月21日木曜日

お知らせ

お知らせです。

AR House Award の授賞式とレクチャーのためイギリスに行ってきます。
今週末から1週間ほど事務所を不在にしますので、ご連絡はメール okada@ookd.jp までお願いします。

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Winners will be presented with their awards and invited to discuss their work on 26 June at the Grange St Paul's, London. For more information and to reserve your place at this free, exclusive event,
please email Melissa.mcchesney@EMAP.com or call +44 (0) 20 7728 5511.

Spread across the globe from Spain to Japan, the winning projects from this year's AR House Awards offer compelling new perspectives on the house that extol and extend its essential pioneering spirit.

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少し返信が遅くなるかもしれませんが、ご了承ください。 
      
       
        

2012年6月19日火曜日

戸田邸1年点検

早いもので、戸田邸の竣工から1年が経ちまして、点検にお伺いしました。
         
       

     
あいにくの雨でしたが、久しぶりにお施主様や工務店の現場監督さんにお会いでき、時間があまりないながらもよいひと時を過ごしました。とても良い状態で使っていただいていて、設計者としてもうれしいものです。
     
いくつかの懸案事項を持ち帰り、東京へ。今月末はイギリスへ出張のため、ばたばたとしています。
       
    
       
      
    

2012年6月11日月曜日

深イイ話

「戸田邸」が日本テレビ  " 人生が変わる1分間の深イイ話 " 6月18日(月曜日)21:00~21:54 で放映されます。

住まいのこだわりスペシャルとのことで、勝間和代さんや今田耕司さんなどゲストの自宅などと共に紹介されるそうです。どのように紹介されるのか、ちょっと想像がつかないのですが、楽しみです。以下、日テレのサイトより。


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次回の深イイ話は 住まいのこだわりスペシャル

ゲストは今田耕司 チュートリアル
伊集院光 勝間和代 劇団ひとり 見城徹 小島慶子 芹那 平山ユージ (50音順)


■幻冬舎社長 見城徹が豪邸をテレビ初公開!
幻冬舎設立から18年で16冊のミリオンセラーを連発する見城。
仕事をやる気にさせるために家に置いている“あるモノ”とは?

■建築家・不動産関係者に聞いた!すみたくなる家8軒を紹介!
子どもがのびのびと暮らせるように、家にあるはずの○○○をなくした家!
光を取り入れるために屋根を○○○にした家!
など、日本全国からこだわりの家が続々登場!

■ゲストの家を公開!
劇団ひとりの書斎替わりのこだわりの場所を公開!
芹那はこだわりの自宅をテレビ初公開!
お家大好き!今田耕司の自慢の自宅も公開!
あの人も参加する今田家の鍋パーティーとは?

■経済評論家 勝間和代の自宅を公開!
経済評論家らしい、効率的な自宅を公開!
本を効率的に読む方法や自宅でダイエットを続けるために
していることは、あえて○○○しない!
その勝間流のこだわりを公開!

■プロフリークライマー 平山ユージ
日本人初のプロフリークライマー平山ユージ。
自宅を建てる際にこだわった、自宅から○○○が見える場所!
自宅から見える、平山を初心に戻してくれるものとは?

など次回も深イイ話が盛りだくさん!
お楽しみに!