明治大学ではスタジオ制といって各先生が課題を出し、学生がスタジオを選択するという形で進められています。その学生たちを連れ、敷地見学へ。
今年は中目黒の旧船入場という、目黒川沿いにある旧船付き場を課題の敷地に設定しました。
現在は中目黒駅からの川沿いの道が途絶えているのでいまひとつ知られていない(ような気がする)場所なのですが、目黒川沿いにはめずらしく、広いオープンスペースが親水広場として開放されていて、とてもよい場所です。ここに資料館があったのですが区の事情により閉館したため、その建物のリノベーション(改修)と、周辺一帯の公園をふくめた修景計画を課題にしています。
写真は旧資料館の階段室見上げ。管理人さんにお願いし、見せて頂きました。
このあたりのみ、船のUターンのため川幅が広くなっています。そしてこの広場の下は容量8万立方メートル!深さ30メートルという大量の水が溜められる調節池になっているのです。大雨による度重なる目黒川の氾濫を防ぐために出来たとか。川左岸の黒い帯のように見えるところが取水口になっているようです。雨がやんだ後はポンプで調整池に溜まった水を排水します。
このような歴史的な意味のある公共性の高い場所で学生がどのような設計をするか、興味深いところです。