根津美術館の前を通りがかったので、尾形光琳展を見てみました。
国宝「燕子花図」(かきつばたず)が展示されていたのですが、とても300年以上前の絵画とは思えない現代的な絵です。光琳も日本画家らしく余白を生かした構成が素晴らしい画家だと思いますが、その余白に金箔という主張する素材が貼られていることにより、より現代的な印象を与えます。
根津美術館は庭も素晴らしいです。
広い敷地の中に仏像や古建築が点在しています。その木々の生い茂る庭園を抜けていくとカキツバタが咲き乱れていました。
本物も美しいです。自然が生みだす構成のバランスはやはり素晴らしいですね。光琳ほどの絵師でようやく追いつけるか、といったところでしょうか。もちろん、庭にも手が入っているでしょうから、これも自然と人為のバランスの美といえるでしょう。
美術館は平日だというのに人で溢れかえっていました。
なかなかおすすめな展覧会だと思います。