2011年11月22日火曜日

匿名のデザイン

写真の紹介を続けます。続いては日本科学未来館で撮影したものです。
ここはなかなか興味深い光景がひろがっています。

これは何でしょうか?


「スーパーカミオカンデ」に使われている、光電子増倍管と呼ばれるもののひと球です。結構大きいです。この球が何万個と集まってカミオカンデが出来ています。


こちらはタオルやティッシュなどの手拭き関係のものと、右側には水栓が、、




宇宙ステーション内部の手洗いまわりです。無重力状態でも水が飛び散らないよう、 アクリルドームで手洗いが囲われています。排水は下部の排水口から吸引しているのでしょう。他にも壁、天井を問わず(そもそもそういう概念はないのでしょうが)やたらといろいろな所に取手とマジックテープが付いているのが印象的でした。宇宙ステーションの設計というのも面白そうです。




これは何だったか忘れてしまいましたが、これぞ機械!という設備ですね。宇宙関係のものだったかと思われますが、特殊な機能を満たすというただそのことに特化した、匿名性の高いデザインがヴァナキュラーな(土地の風土から自然発生的に生み出された)建築と同様の不思議な魅力を持つことに興味を覚えます。その背後にある、それが生み出される原理を分析していくことで、自分もそのようなものが創れるのではないか?という気がしてきます。